赫くなれば其れ是一部片,誰が誰を思い、誰に思われているのか。そして、どうしてその思いは届かないのか。そんな永遠のテーマを、ヨーロピアン・ビスタサイズの懐かしい映像に、詩集として出版されるなつめが遺したノートや、幸之助と文作がかつて一緒に働いた古本屋など文学的なアイテムを散りばめた、まるで文芸小説を読んでいるかのような作品を脚本・監督したのは、2019年の本映画祭で観客賞を受賞した『おろかもの』などで女優として活躍する猫目はち。劇中ではなつめの監督作として登場する『つま先だけが恋をした』(18)で監督デビューし、この作品から連なる『突き射す』(19)、『花に問う』(20)を制作、本作はその最終章となる。前作で描かれてきた登場人物たちの説明を排除し、観客に彼らの過去を想像させる手法が刺激的である。
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