敵機空襲是一部片,太平洋戦争末期、アメリカ軍の空襲の様子を庶民たちの生活の中から描くことで、敵愾心をあおり、一致団結しての国民の士気を高めようとする意図で製作された戦意昂揚映画。野村浩将、渋谷実、吉村公三郎といった当時の松竹映画を代表する3人の巨匠が連名で演出に当たっているのが興味深いが、3者それぞれの個性を活かしえたものにはなっていない。