清水次郎長是一部片,勝見庸太郎、正邦宏、志賀靖郎、河村黎吉等、新派育ちのベテランに川田芳子、柳さく子は共演した。封切り時には「純映画化されたる旧劇」として宣伝された。この一作によって明治以来伝統的に作られてきた歌舞伎的旧劇は次第に影を薄くし、いわゆる「時代映画」と呼ばれる新しい旧劇にとって代わったのである。