いちばん綺麗なとき是一部片,伴侶を亡くした者同士の奇妙な交流を、山田太一が繊細に描く人間ドラマ。酸いも甘いも知り尽くす熟年男女の一筋縄ではいかない心情を、演技派俳優陣が見事に表現。夫に先立たれた謡子(八千草薫)は、折り合いの悪い義姉の昭子(加藤治子)を世話しつつ一人で暮らしていたが、突然家を訪れた男やもめの武田(夏八木勲)に、妻の遺品の日記に亡夫との深い仲が綴られていたと聞かされ、動揺する。